白猫のメモ帳

C#とかJavaとかJavaScriptとかHTMLとか機械学習とか。

2023年に読んだ本からおすすめを紹介

こんにちは。
メリークリスマス。
気が付けば年の瀬ですね…ほんとに?

そろそろ1年が終わるので今年読んだ本からおすすめを紹介したいと思います。
あくまで私が今年読んだだけで、新しい本というわけではないのでご了承ください。

マネジメント・組織

マネジメント[エッセンシャル版]

いわゆる古典ですね。どうマネジメントするか、どんな工夫が必要かということももちろん大切ですが、そもそもマネジメントとは何なのかということを理解するために目を通しておくべき本だと思います。エッセンシャル版だけどボリュームたっぷりなので十分お腹いっぱいになります。

HIGH OUTPUT MANAGEMENT

著者はインテルの元社長、会長、CEO。タイトルの通り結局マネージャーは自身の担当する領域でいかにアウトプットを出すかという話になるのですが、マネージャーは一体何をするのかの具体例が自身の経験をベースにうまくまとめられている印象です。結局はスケールすればするほど自分だけが頑張ってもどうにもならないので、メンバーの能力をいかに引き出すかという話になってきますね。

エンジニアのためのマネジメント入門

「エンジニアのための」の通り、いわゆるマネジメントをエンジニア目線から見た大切なことがよくまとまっている本だと思います。ただ、これ一冊で全部網羅しようとするよりは、他の本とあわせて読むのがおすすめです。

チームトポロジー

チーム、組織の本。ものすごく雑に言ってしまえばコンウェイの法則とどう向き合って組織を作っていくかという話ではありますが、ある程度組織に関わる人は読んでおいて損はないと思います。特に、システムと組織のミスマッチに悩んでいる人にはいい道標になるのではないかと。

エンジニアのためのマネジメントキャリアパス

この本、kindle版がありません。悲しい。エンジニアとしてのマネジメント方面のキャリアを考える際の各レイヤーにおいての仕事と考えるべきことがよくまとまっています。まぁ最近はキャリアも多種多様になってきているのでもちろんこの通りというわけにもいかないですが、イメージは湧きますね。

スタッフエンジニア

エンジニアのためのマネジメントキャリアパスと併せて読んでほしいかもしれない。こちらはマネジメントに行かないキャリアパターン例。サブタイトルの「マネジメントを超えるリーダーシップ」の通り、結局はどっちに進むにしろリーダーシップは必要になりますね。インタビュー方式なので、具体的な仕事の内容とかもよくわかります。

ビジネス

あたらしい戦略の教科書

壮大なビジョンも大切ですが、それが全く実現方法も伴わない夢物語ではビジネスとしては意味を持ちません。目的と現在地の間を埋める「戦略」の大切さがよくわかります。読みやすい本。

良い戦略、悪い戦略

で、じゃあ具体的にどんな戦略を打っていくべきなのかを具体的に掘り下げているのが本書。すごく簡単に言うと「選択と集中」なんですが、良いことがたくさん書いてあります。やらないよりはやってみたほうがいいというのはありがちな話ですが、「悪い戦略とは、単に良い戦略の不在を意味するのではない。」と言い切っているあたりがなかなかにシビアだけど確かになと思わざるを得ない…。

目的ドリブンの思考法

「なんのために」「どんな目的で」、仕事を進めるなら当たり前のような大前提ですが、それを見失っている仕事は少なくありません。頑張ってはいるけど方向性がよくわからない人にもおすすめですし、マネジメント本としてもおすすめ。こちらの記事でも参考にさせてもらいました。

解像度を上げる

わかりやすさは基本的には善だと思いますが、どうしても掘り下げていかないとたどり着けない領域もあるものです。解像度を上げて具体化することによって、抽象化した際の構造理解もより深まるはず。
「私たちは語彙を増やすことで世界をより精緻に見分けられるようになります。」という文もまさに知識を身につける理由だなと思います。

エッセンシャル思考

本当に大切なこと、ものはなにか。何かを得るために別の何を捨てるか。シンプルだけどとても難しい問題です。日々のたくさんのタスクや決めなくてはならないことにどうやって向き合おうかを改めて考えさせてくれる本ですね。

世界一流エンジニアの思考法

MSのエンジニアの方の本。自身の周りの素晴らしいエンジニアは何を考えてどんな行動をしているのかということを読みやすくまとめてくれています。アメリカではみんな「ハッピーかどうか?」が重要というのはそうありたいものだなと考えさせられるものがあり、いわゆる日本における仕事への向き合い方とはまた違って魅力的です。シンプルにMSで働いてみたくなります。

技術

まとめて学ぶPython&JavaScript

これを読んで両方の言語がすぐに書けるようになるというような本ではないですが、同じことがしたいときにPythonJavaScriptでどのようなアプローチを取るかという考え方の違いが見て取れて面白いです。大抵どの本もなんらかの言語にターゲットを絞りがちなので、複数の言語が並んでるのがなんだか新鮮。

Clean Architecture

アーキテクチャ設計に悩んだときに一回はたどり着くであろうクリーンアーキテクチャ。そのまま使えるかというと微妙だけど、頭に入れておいて損はないと思います。クリーンアーキテクチャ→オニオンアーキテクチャ→ヘキサゴナルアーキテクチャって遡りたくなり、そしてまたDDDが気になり始める…。

LeanとDevOpsの科学

読み物というよりは論文に近いようなイメージ。いろんな本の参考文献に使われています。DevOpsを進めていくにあたっての根拠としては最強なのでとりあえず本棚に置いておきましょう。

テスト駆動開発

いわゆる古典派の原典。自動テストをやるなら読んでおくべきだとは思います。正直私はテストを先に書いてテストが通っていない状態でコードを書き進めることに対する恐怖みたいなものはそんなにないのですが、TDDにハマるとだんだんそうなってくるものなんでしょうか?ちなみに巻末の訳者(和田さん)の付録解説も良いです。

単体テストの考え方/使い方

単体テストをやろうと思ったときに「これってどうするんだろう」といった疑問に対するヒントがたくさんあります(解決するとは限らない)。タイトルの通り、単なるサンプルではなく考え方や使い方といったアプローチで理解が深まります。全編に渡って比較していますが、これも作者はどちらかというと古典派寄りなので、ロンドン派の理解を深めたいならさらに別の本も読んだほうがいいかもです。

ドメイン駆動設計入門

エヴァンス本は読んだことがありますが、この本はだいぶ噛み砕いて理解しやすくしてくれていると思います。若干物足りなさもありますが、これを読んでからエヴァンス本にいくのが良さそうかな。

関数型プログラミングの基礎

テスタブルを考え始めるとどうしても関数型プログラミングというアプローチを考えたくなります。この本はJavaScript関数型プログラミングのアプローチを取っている珍しい本。HakellとかF#とかはちょっと…でも関数型が知りたいという人におすすめ。

Domain Modeling Made Functional

洋書です。誰か翻訳版出してください。ドメイン駆動設計を関数型のアプローチで解説しており、内容としてはとてもわかりやすいです。が、やっぱり翻訳本よりだいぶ読むのに時間がかかります…英語勉強しないと…。そして型に対する理解を深めたくなってくるのですが、やっぱり型システム入門に行くべきなんでしょうか。

プログラマー

これは…ジャンルは技術?エンジニアはどのように物事を捉えているかという思考とかプロセスの科学的なアプローチ…といったところでしょうか。必ずしも全部一致するわけではないですが、確かにそういう考え方をするなぁと納得感があり、その認知プロセスを理解することで客観的に最適化が進みそうな印象。自分をデバッグしてる気分になります。

というわけで

今年は割と有名どころの本を結構読んだかなという印象です。
割と本屋で目についた本を買うっていうのをやりがちだったんですが、共通言語っていう意味だとみんなが読んでいるような本を読むっていうのは大事ですからね。

年末年始に読んでみようかなという本はあったでしょうか?
ITエンジニア本大賞2024とかも眺めてみると、いい本があるかも。
それでは。