こんばんは。
なんか変なことをふと思ったので、気の赴くままに書きます。
「次元が違う~」とか「別次元の~」ってときどき聞きますよね。
たとえば、スポーツ選手の技術を評したり、
あるときには、女優さんの美しさを表現したり、
はたまた、ハイスペックなコンピュータを表したり。
はて。
一般的に次元というのは空間の広がりをあらわす言葉として用いられます。
つまり、2次元であれば平面であるし、3次元であれば立体です。
2m^2と2m^3は単位が違うし、次元も違います。
が、
2cmと2mは単位は違いますが、次元は同じです。
つまり、次元が違うということはその大小で表すことができないということでしょう。
たとえば、「次元が違う画家」という言葉を見てみましょう。
芸術性を評価するようなフィールドにおいては、いままでになかった表現方法だとか、
いままではそれが評価の対象にならないような要素がその価値を高めるようなことはありそうです。
一方で「次元が違う短距離走選手」という言葉を見てみましょう。
ここまでの話に則れば、もはやその評価は単なる速度だけでは表しきれないわけです。
そうなってくると何か別の加点がなくてはなりません。
流し目が色っぽいとか、お好み焼きを裏返すのが得意とか、アヒルのモノマネが異常に上手いとか。
うーん。
なんだかこれは別の競技になってしまう気がしてなりません。
この場合には「ケタが違う」とかの方がよさそうです。
「次元が違う」
かっこいい言葉ではありますが、正しく使われているのかちょっとあやしいです。
ちゃんと正しい場面で使っていきたいですね。
P.S.
Wikipediaには「次元」の記事にこんな記載がありました。
あまりにもかけはなれた考え方、技量、性質を形容する際に「次元が違う」と表現することがある。
特に、量の違いではなく質の違いがあることを指して「まったく別の要素(次元)を取り入れないと理解できない」ということを意味することが多い。
かけはなれていることを意味する「次元」は、多くの場合で「世界」に置き換えが可能である。(例: 世界が違う)
なるほど。世界か…。