読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

白猫のメモ帳

JavaとかJavaScriptとかHTMLとか機械学習とか。

年末調整書類にマイナンバーを書かないのは何故?

こんばんは。

気が付けば12月。年の瀬ですね。
年末調整書類、ちゃんと出しましたよね。

この前、知人に「年末調整書類にマイナンバー書いたら怒られたんだけどなんでだろう」と聞かれたので、
「そりゃあ書いちゃダメって説明されたのに書いたからでしょう…」と思いながらその理由を説明しました。
書く必要があったりなかったりは会社の管理方法によるんです。

実は「マイナンバー管理士」とかいうとてもマイナーな資格を持っています。
ので、たまに知り合いにマイナンバーのことを聞かれたりします。

しかし、この法律どんどん変わるので、資格取ったときから大分ルールが変わっています。
どうしたもんだこれ。

f:id:Shiro-Neko:20161207200244p:plain

書くの?書かないの?


一般的に年末調整で提出を要求されるのは以下の2種類の書類です。

・給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
・給与所得者の保険料控除申告書 兼 給与所得者の配偶者特別控除申告書

どちらにもマイナンバーの記載欄があります。
これらの書類にマイナンバーを記載しなくて良い理由は、実は去年と今年で違ったりします。

順番に見ていきましょう。

平成28年分の場合

去年の提出書類にはマイナンバーを書いたでしょうか。
書いた人と書いてない人がいると思います。

記載ルールについて下記ページを見てみましょう。

源泉所得税関係に関するFAQ|社会保障・税番号制度<マイナンバー>について|国税庁

Q1-1 扶養控除等申告書には、いつから従業員等のマイナンバー(個人番号)を記載してもらう必要がありますか。


扶養控除等申告書は平成28年1月以後に提出を受けるものについて、従業員本人、控除対象配偶者、控除対象扶養親族等のマイナンバー(個人番号)を記載してもらう必要があります。
(略)

Q1-2 平成27年中にマイナンバー(個人番号)の記載のない扶養控除等申告書を受領していた場合、平成28年中に従業員に補完記入してもらう必要はありますか。


平成27年中にマイナンバー(個人番号)の記載のない扶養控除等申告書を受領していた場合、平成28年以降、従業員に従業員等のマイナンバー(個人番号)を補完記入してもらう必要はありません。
(略)

となっています。
つまり、平成28年分の書類に関しては、

・原則としてマイナンバーを記載してもらう必要がある
・平成27年中に書類を受領した場合には、あとから書き足して貰わなくてもよい

ということになっています。

平成27年12月時点で収集、保管の体制がまだできていなかった組織はマイナンバーをまだ受け取りたくなかった。
もしくは、体制はできていても書かなくていいならば余計な混乱を避けたかったという背景から、
マイナンバーを記載せずに提出させる組織が多くあったわけです。

平成29年分の場合

さて、ではなぜ平成29年分でも書かなくてよい人がいるのでしょうか。
先程のリンク先をもう少し見てみると、こんな記載があります。

Q1-3-1 税務関係書類について、マイナンバー(個人番号)の記載を不要とする見直しが行われたとのことですが、扶養控除等申告書には、従業員等のマイナンバー(個人番号)の記載が必要ですか。 (平成28年5月17日追加)


(略)
なお、平成29年1月1日以後に支払を受けるべき給与等に係る扶養控除等申告書については、給与支払者が従業員等のマイナンバー(個人番号)等を記載した一定の帳簿を備えている場合には、その帳簿に記載されている方のマイナンバー(個人番号)の記載を要しないものとされました。
(略)

なんと法律が変わっています。ぐえー。

というわけで、一定の帳簿をちゃんと作っていれば記載が不要になりました。
この帳簿に必要な項目は以下の3つです。

1 扶養控除等申告書に記載されるべき提出者本人、控除対象配偶者、控除対象扶養親族等の氏名、住所及びマイナンバー(個人番号)
2 帳簿の作成に当たり提出を受けた申告書の名称
3 2の申告書の提出年月 

去年の年末調整書類や、何らかの別の手段でのマイナンバー収集で
これらを満たした帳簿を組織がちゃんと作っていれば、記入しなくてもOKということですね。

ところでなんで書いちゃダメなの?


ここまでで、何故書かなくて良いかについて説明してきましたが、
別に書いてあってもいいじゃないと思う人もいるかもしれません。
何故、書いてはダメなのでしょうか。

理由は簡単で、マイナンバーの記載のある書類をなるべく減らしたいから」です。

もうちょっと詳しく書くと、

・マイナンバーが記載されている書類が増えるということは、紛失等のリスクが発生しやすくなる
・マイナンバーが記載された書類を扱うには「個人番号関連事務実施者」という役割を定め、その人以外が扱ってはならないというルールがある
・マイナンバーとその他の個人情報が記載された書類は「特定個人情報」と呼ばれ、組織が一定期間責任を持って保管しなければならない

という面倒なことがあるので、なるべくマイナンバーとはかかわりたくないわけですね。

もっとがんばれマイナンバー


いまのところは面倒しかないマイナンバーですが、
そのうちいろいろ便利になるはずです。
たぶん・・・たぶんね。